NTTデータ関西は9月10日、同社の提供する道路事象検知システム「Road-Eye」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたことを発表した。
新技術情報提供システム(NETIS)とは、国土交通省が新技術の活用のため、新技術にかかわる情報の共有・提供を目的として整備したデータベースシステム。同データベースに登録されると、国や地方公共団体などの公共工事の発注者や応札者、施工者へと情報が提供され、技術の活用が期待できるという。
今回、NETISに登録された「Road-Eye」は、道路の監視カメラの映像より、落下物や停止車両、混雑、逆走、人や動物の侵入どの異常事象をリアルタイムで自動解析し、道路管理者や利用者に情報を通知するシステムとなる。
設置するカメラのメーカーや既存・新規は問わず、単独トンネルだけでなく明かり部にも対応するほか、少ないカメラ台数で広範囲を監視できるという。これにより24時間の自動監視や設備維持費の縮減、道路管理業務の効率化が可能なほか、初動対応の迅速化により、道路利用者のヒヤリハットの縮減や2次被害の回避を実現する。
同社は、「国土交通省や地方自治体など道路沿線の監視や交通流計測を必要とする団体・企業等に販売活動を行い、今後5年間で20億円の売上高を目指す」としている。