IDC Japanは9月8日、2013年の国内クラウド向けサーバー市場の規模および今後の予測を発表した。
IDC Japanの調査によると、2013年のクラウド向けサーバーの出荷台数は、国内サーバー市場全体の11.4%にあたる6万5,100台、出荷金額は全体の11.1%にあたる513億4,400万円であったという。
出荷台数の内訳は、プライベートクラウド向けサーバーが27.1%、パブリッククラウド向けサーバーが72.9%。同様に出荷額は、プライベートクラウド向けが68.5%、パブリッククラウド向けサーバーが31.5%となる。
国内クラウド向けサーバー市場は年々拡大していき、2018年は出荷台数が9万9,300台、出荷額が896億5,100万円になると予測。2013年~2018年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は、出荷台数が8.8%、出荷額が11.8%になる見込みだという。
内訳は、プライベートクラウド向けサーバーの出荷台数が38.6%、パブリッククラウド向けが61.4%。全体の数はパブリッククラウドが多いものの、プライベートクラウドのほうが伸び率が高い。
IDC Japan サーバー グループマネージャーの福冨里志氏は「サーバーベンダーがパブリッククラウド向けサーバービジネスに注力する場合、価格勝負になる傾向が強い。国内市場のみならず世界市場全体の出荷規模の大小が価格低減に大きく影響することを十分に理解すべきである。ODM(Original Design Manufacturer)から直接サービス事業者が調達するケースが増加しつつあることにも留意すべきである」と指摘している。