住友電工は9月8日、子会社の住友電工焼結合金が、焼結製品製造・販売の新たな拠点として、メキシコにSumitomo Electric Sintered Components Mexicoを設立したと発表した。この新会社では、2016年7月より自動車向けのエンジン部品、トランスミッション部品などの生産を行い、メキシコ市場に向けた製品の販売を行っていくとのこと。
鉄粉を主な原料とし、粉末冶金技術により製造される焼結製品は、複雑かつ高精度な構造部品として、自動車をはじめ、電動工具、家電製品など様々な分野で利用されている。
同社グループでは、グローバルに焼結製品事業を展開し、自動車メーカーをはじめとする幅広い顧客に、各種焼結製品を提供している。
今回、メキシコへの日系自動車メーカー、自動車部品メーカーの進出状況が加速していることを受けて、同国での製造・販売会社の設立を決定したという。投資金額は、約30億円で、新会社における工場の生産能力は2000t/年を予定している。
同社は今後について、「これまでグローバルに培ってきた生産のノウハウを活用し、メキシコ市場でのシェア拡大を目指していく」とコメントしている。