マイクロアドは9月9日、国内最大規模のSSP(Supply Side Platform)「MicroAd AdFunnel」を刷新し、スマートフォンメディアへの対応を強化した「MicroAd COMPASS」を公開した。
MicroAd COMPASSは、スマートフォンメディアへの対応を強化し、収益向上のための機能が追加されている。例えば、アドネットワーク広告やDSP(Demand Side Platform)から提供されるRTB広告、純広告などを一元的に管理して最も収益が高い広告を選択するフルフラットオークション機能、ファンコミュニケーションズが提供するスマホ向けのアドネットワーク「nend」との広告在庫連携、アドサーバ機能の強化などが挙げられる。
フルフラットオークションは、アドネットワーク広告・DSPとのRTB取引・純広告を1インプレッションごとに同一の環境でオークションする機能で、最も収益が高い広告をリアルタイムで自動選択する。アドネットワーク広告などとは別に配信管理されることが多い純広告をオークションに加えることで、より高い収益性を目指すものとなっている。このオークションでは大半が純広告が勝つと予想されるが、1インプレッションごとに見ることで、数は多くはないが純広告よりも高い金額でビッドされたRTBを取りこぼさずに収益化することが可能になると期待される。
nendとの広告在庫連携では、オークションへの参加プレーヤを増やすことで収益化を図る。COMPASSはマイクロアドが提供するDSP「MicroAd BLADE」とあらかじめ接続されているほか、今後も、アドネットワーク広告事業社と提携しオークションパートナーを広げる予定としている。
アドサーバ機能はCOMPASSの前身となるMicroAd AdFunnelでも提供されていたが、より機能を強化して提供する。
同社はMicroAd COMPASSを提供することで、2014年内に国内のPCやスマートフォンWebサイトにおいて500億インプレッション規模へのネットワーク拡大を目指す。また、DMP対応やプライベートオークションの提供といったさらなる機能強化も図るとしている。