リコーは9月8日、3D プリンタを中心としたアディティブ・マニュファクチャリング事業(AM 事業)に参入し、事業の第一弾として、ものづくりイノベーション拠点「RICOH Rapid Fab」を神奈川県横浜市と厚木市に開設すると発表した。今年度は2つの「RICOH Rapid Fab」の運営を通して、3Dプリンタの仕入れ販売、3Dプリンタ出力サービス、リコーの実践事例に基づくコンサルティング提案を展開する。

「RICOH Rapid Fab」は、実際の商品の確認のためのショールームとして利用されるほか、顧客のデータを用いた3Dプリンタ出力サービスにも対応する。さらに、同社の設計現場における3Dプリンターの活用事例に基づくコンサルティングサービスも提供され、3Dプリンタの活用によるものづくり変革を提案する場となるという。「RICOH Rapid Fab 新横浜」は9月8日に開設しており、「RICOH Rapid Fab 厚木」は9月下旬の開設予定となっている。

同社は「20年以上にわたり設計業務で3Dプリンタを活用してきた実績に加え、試作や金型加工などの数々の技術を有しており、それらを活用してものづくりの現場におけるイノベーションを支援していく」とコメント。今後は3Dプリンタの自社製造・販売を視野に、さらなる研究・開発を進めるという。