LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

LLVMプロジェクトは9月4日(米国時間)、「LLVM 3.5 Release Notes ｜ LLVM 3.5 documentation」においてLLVMコンパイラインフラストラクチャの最新版となる「LLVM 3.5」の公開を伝えた。ソースコードは「Download LLVM releases」よりダウンロード可能。

「LLVM 3.5」の主な変更点は次のとおり。

  • すべてのバックエンドをMC asmプリンタを使うように変更
  • Linux/SPARC64およびFreeBSD/SPARC64におけるセルフホストを達成
  • 統合されたアセンブラ機能によってインラインアセンブラをパースするように変更
  • AArch64ターゲットを、従来のARM64ターゲットにAppleから寄贈されたコードをマージしたものへ置き換え

LLVMはC/C++/Objective-Cのビルド機能を提供しているが、LLVMをバックエンドとして利用することでほかのプログラミング言語にも対応できるという特徴があるためサードパーティ製のさまざまなコンパイラが登場している。また、ソースコードをほかのプログラミング言語のソースコードへ変換する目的にも活用されている。

拡張性が高い、コンパイル時間が短い、出力されるエラーメッセージが理解しやすい、ライセンス的に採用しやすいなどの理由から、主要なコンパイラとしてLLVMを採用するケースが増えている。