東京都現代美術館では、ビョークのミュージックビデオや、映画『エターナル・サンシャイン』で知られる気鋭の映画監督、ミシェル・ゴンドリーの個展「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」を開催する。開催期間は9月27日~2015年1月4日(月曜と月曜が祝日の場合はその翌火曜、12月28日~2015年1月1日は休館)、開場時間は10:00~18:00。入場料は一般1,000円、大学生・専門学校生・65歳以上800円、中高生600円(「ホームムービー・ファクトリー」エリアは無料)。

Photo: Ariane Rousselier, 2012, Moscow, Courtesy: Home Movie Factory Association

Photo: Bernard Bisson/ JDD / SIPA, 2011, Paris, Courtesy: Home Movie Factory Association

Photo: Ariane Rousselier, 2014, Casablanca, Courtesy: Home Movie Factory Association

同展は、ミシェル・ゴンドリーの独創的なイマジネーションの世界を紹介するもので、路地裏、カフェ、電車などのセットを舞台にオリジナル映画作りに挑戦できるワークショップ型体験展示「ホームムービー・ファクトリー」、ゴンドリーの代表的なミュージックビデオ作品19本をフィーチャーしたインスタレーション「Around the World in 19 Videos」という2つの異なる展示空間から構成される。

「ホームムービー・ファクトリー」は、"アイデア次第で誰でも映画が作れる"というゴンドリーのモットーが体現化されたワークショップで、12の映画セットを使って参加者が脚本から撮影までを行う(3時間程度)。上映室で試写会も行われる予定になっており、彼の映像制作の原風景を追体験できる。グループに1人インストラクターがつくので初心者でも気軽に参加できるが、セットを見るだけでも入場が可能だ。

また「Around the World in 19 Videos」は、彼の代表的な19作品を自ら考案したインスタレーションとして紹介するもので、19台のモニターをたどって遊び心に満ちた映像魔術の世界を歩き回ることができる。最新作『背の高い男は幸せ?』(2013年)のためのドローイングや、『ムード・インディゴ:うたかたの日々』(2013年)に登場する睡蓮の花や摩訶不思議な料理、『恋愛睡眠のすすめ』(2006年)の1秒タイムマシーンなど映画で実際に使われた小道具も展示される。

なお、11月2日にはゴンドリー本人のほか、『人のセックスを笑うな』の井口奈己監督、『かもめ食堂』の荻上直子監督、グラフィックデザイナーの大島依提亜が登壇するトークセッション「自主制作映画のススメ」(14:00~16:00)、11月3日にはゴンドリーによるアーティストトーク(14:00~15:30、先着200名)とサイン会(アーティストトーク参加者のみ、ミュージアムショップにてゴンドリーのDVDまたは書籍を購入した方先着50名)なども開催される。ワークショップへの参加方法イベントの詳細については、Webサイトを参照してほしい。