慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所、博報堂、TBWA\HAKUHODOは9月4日、起業家やクリエイティブ人材が行政・企業・団体・個人など地域の多様なプレイヤーと共創しながら新しいモノ・サービスを生みだす研究プロジェクト「創造都市のためのサービスデザインプロジェクト」を港区芝浦エリアでスタートさせたと発表した。

同プロジェクトは、芝浦エリアに縁のあるステークホルダーが集い、「イノベーションが生まれるプラットフォーム」として新たなコミュニティを築いていく取り組み。

芝浦エリアは、優れた技術・アイデアを持つ中小企業が多く存在するとともに、オフィス活用の自由度の高い倉庫群が多く集まる地理的条件にも恵まれ、スタートアップ企業やオープン・イノベーションプラットフォームの一大拠点として発展する可能性を秘めている。

TBWA\HAKUHODOが今年4月に開業した"オープン・イノベーションと共創を実践する場"である「TBWA\HAKUHODO\QUANTUM」を拠点として、活動が進められる。

「TBWA\HAKUHODO\QUANTUM」のWebサイト

同プロジェクトでは、慶應義塾大学の学生が主体となり、サービスデザインのリサーチ手法で人、場所、メディア、活動に焦点を当てた芝浦エリアのフィールドワークを行い、未来構想につながるインサイトを抽出する。

博報堂イノベーションラボは、生活者の視点から「新しい生活機会、新しいビジネス機会」を創造するために開発した「未来洞察」手法を用いて、芝浦エリアの未来シナリオを立案する。

TBWA Worldwideは、「Disruption(破壊的創造)」というコンセプトの下、未来シナリオを踏まえたアイデア開発を行う。

アイデアの実現可能性を検証するため、サービスデザインやイベント実施を通じたプロトタイプの制作が予定されている。