JR東日本は9月3日、地域の先進農家と提携し、トマトの生産を行う法人を福島県いわき市に設立すると発表した。

JR東日本グループは、「地域に生きる」というコンセプトの下、地産品の販路拡大や地域の6次産業化に向けたものづくりに取り組んでいるが、その中で、農産物の「作り手」が減少しているという現状に接し、将来にわたって、農業が魅力的な産業であり続けるためには安全・安心で安定的な生産体制が重要と考え、新法人を設立することにした。

具体的には、太陽光利用型植物工場を取り入れるなど、トマト生産のトップランナーであるとまとランドいわきと提携し、法人「JRとまとランドいわきファーム」を設立し、トマトの生産を行う。

「JRとまとランドいわきファーム」の事業概要

生産したトマトは、首都圏のグループ会社で業務用として活用するほか、今回建設する植物工場に隣接するトマトの加工・販売・レストランなどを展開する「ワンダーファーム」で使用する予定。

「ワンダーファーム」の施設イメージ

今後のスケジュールは、平成27年春頃にワンダーファーム施設竣工、平成28年春頃に植物工場を竣工し、栽培開始、平成28年夏頃に植物工場におけるトマトの収穫・出荷を開始する。