大日本印刷(DNP)は9月3日、複数の部門が共同で、クラウド上にて紙メディアやデジタルメディア向けのコンテンツを制作できる多メディア制作支援システム「PROMAX NEO(プロマックス ネオ)」の提供を開始した。同システムは、PROMAXシリーズの1つとなる。

PROMAXシリーズとは、サーバーでのコンテンツの一元管理や、各部門によるウェブ経由での「印刷物の制作や承認手続き」を可能とするツール。コンテンツは、デザインテンプレートや商品画像、商品情報、セールスコピーなど販促ツールの制作に必要な素材の全てが対象となる。

各店舗は、インターネットを通じて編集画面にアクセスし、素材をデザインテンプレートにはめ込むことで、独自の販促ツールレイアウトを作成することが可能で、共通デザインを利用するため、企業全体のブランドイメージ統一を実現する。

一方で、文字の入力や、画像と文字の拡大・縮小・回転などのレイアウトは、各店舗で自由にアレンジもでき、アピールしたい商品を大きく表示するなど、デザインテンプレートを使用しながらも、店舗独自の販売戦略に合わせた販促ツールの制作が可能だ。

PROMAX NEOイメージ

今回、提供を開始する「PROMAX NEO」では、チラシやカタログなど紙メディアだけでなく、パソコンやスマートフォン、タブレット、デジタルサイネージなど、デジタルメディア向けコンテンツの制作に対応。各店舗で制作したコンテンツは、管理者などの承認無しに配信されない「承認機能」を利用することで管理を可能とするほか、承認されたコンテンツは、デジタル機器への配信に加え、印刷物の入稿用データとしても使用できる。

なお、同システムの価格は、初期費用が800万円(税別)~で、月額費用が60万円(税別)~となる。