横河メータ&インスツルメンツは、自社の光通信関連機器向けマルチアプリケーションテストシステム「AQ2200」用DUAL ATTNモジュール「AQ2200-342」を発表した。
同モジュールは、光通信ネットワークに必要な光トランシーバ、光増幅器、光伝送装置などの生産ラインにおける機器の試験・検査システムに最適である。具体的には、従来製品と同じ1スロット幅のモジュールに2台分の光減衰器の機能を搭載した。これにより、複数の入力信号端子を持つ製品や複数の製品を同時に試験・検査する測定システムの構成が容易になり、設置スペースも削減できる。さらに、光減衰器の技術仕様を、光トランシーバ、光増幅器などの生産ラインにおける試験・検査で最も必要とされる範囲に絞った。生産用に特化したことで、高性能モデルである1チャネル仕様の従来製品と同等の価格を実現した。これにより、光減衰器が2台必要な場合の導入コストが約半分になる。また、高性能モデルの従来製品も併売するため、用途に応じて選択できる。主なスペックは、光減衰量が0~40dB、波長範囲が1260~1640nm、光減衰量確度が±0.15dBとなっている。
この他、光信号の強度調整に要する時間を、従来比で1/10に短縮した。光信号を20dB減衰したい場合、約0.1秒で減衰して任意の強度に調整できる。これにより、評価試験・検査にかかる時間を短縮し、生産性向上に貢献するとしている。