IDCは2日、国内携帯電話、およびスマートフォン端末の2014年第2四半期(4~6月)の出荷台数を発表した。それによると、スマートフォンと従来型携帯電話を合計した国内携帯電話出荷台数は前年同期比12.7%減の737万台、国内スマートフォン出荷台数は前年同期比24.6%減の492万台となり、前四半期に続くマイナス成長となった。

同社ではその要因として、通信事業者の販売奨励金戦略が大幅に見直され、販売台数および出荷台数が大きく減少したことや、夏モデルのラインアップ数が昨年より少なく、プロモーションも積極性に欠けたことを挙げている。

携帯電話総出荷台数におけるベンダー別シェアでは、アップルが7四半期連続で首位となったが、占有率では前四半期の48.0%から29.1%へ低下。2位はシャープで16.6%、3位は前四半期から順位をひとつ上げたソニー(12.2%)となっている。

2014年第2四半期 国内携帯電話出荷台数ベンダー別シェア

スマートフォンに限ってみても、首位アップルのシェアは前四半期の67.4%から43.6%へと20ポイント以上低下。「Xperiaシリーズ」の販売が好調なソニーが18.3%を獲得し、2位に入っている。

2014年第2四半期 国内スマートフォン出荷台数ベンダー別シェア

携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの木村融人氏は、今後の見通しについて「2014年第4四半期(10~12月)は、次世代iPhoneの市場投入により一時的に販売は回復基調に向かうが、年間ベースではマイナス成長というIDCの予測に変更はない」と述べている。