NECならびにNECプラットフォームズは、SDNに対応したオフィスや店舗向けのWANアクセスルータ「UNIVERGE　IX2207」を9月2日より販売開始すると発表した。また、企業向けWANアクセスルータ「UNIVERGE IXシリーズ」のうち本社・データセンター等で使用するセンタールータ用途の「UNIVERGE IX3110」、支社・店舗等の拠点ルータ用途の「UNIVERGE IX2215」「UNIVERGE IX2105」について、SDNの業界標準の1つであるOpenFlow1.3に対応する機能を搭載し、9月から順次出荷する。

NECならびにNECプラットフォームズは、ネットワーク製品群にSDN対応機能を追加搭載する「SDN Ready」(SDN対応機能をあらかじめ搭載した製品)製品の強化を進めている。

「UNIVERGE IX2207」

中小規模支店や店舗利用におけるシステム構成例

「UNIVERGE IX2207」は、導入時には従来技術のIPネットワークシステム用のルータとして利用しながら、将来的に既存ネットワーク環境のSDN化が必要になった時点で、SDNコントローラを追加導入し、「UNIVERGE IXシリーズ」のSDN機能を有効にすることで、SDN対応のネットワーク環境を構築でき、スムーズな移行を実現する。

操作面では、装置前面の「かんたん操作ボタン」とUSBメモリを使うことで、簡単にログの取得や設定情報のバックアップ、装置のバージョンアップを行うことができるため、装置の運用・管理を容易、かつ迅速に行うことが可能。

通信性能は転送速度2Gbps、暗号化性能800Mbpsで、WAN接続ポートを2ポート搭載し、LTE回線にも対応し、回線二重化による障害対策も可能となる。

価格は、「UNIVERGE IX2207(新製品)」98,000円、「UNIVERGE IX3110(Ver.9.0)」798,000円、「UNIVERGE IX2215(Ver.9.0)」118,000円、「UNIVERGE IX2105(Ver.9.0)」81,000円(いずれも税別)。 なお、9月以前に販売済みの製品(Ver.8.11以前の製品)については、SDN対応機能を搭載したファームウェアを無償で提供する。