アドビ システムズは、公式ブログ「Photoshop 日本公式ブログ」にて、iPad向けの画像編集ツール「Adobe Photoshop Mix」をバージョン1.1にアップデートしたことを発表した。アプリの価格は無料で、既存ユーザーの最新版へのアップデートも無償で行える。
このたびリリースされた最新バージョン(1.1)の主な変更点は、複数回の取り消し/やり直しに対応したこと。各タスク内で、最大3レベルまでの取り消し/やり直しをサポートしているとのことだ。また、画像のサムネイルをドラッグして前景と背景の画像の入れ替えに対応したほか、パノラマのような大きなサイズの画像表示が可能になっている。さらにパフォーマンスも向上し、各タスクでプロジェクトの読み込みとライブビューがより高速化されたという。
このほか、JPEGとPNG(マスク付き)のフル解像度をローカルデバイスに保存可能になるなど、PNG形式の画像を扱うことの多いWebデザイナーにとってのメリットも大きい。特筆すべき点は、画像のインポート先として、クラウドストレージサービス「Dropbox」が追加されたことだ。同アプリはこれまで、iPad内のカメラロールやCreative Cloudストレージ、Facebook上に公開した写真などをインポートできたが、最新版ではこれらに加え、Dropbox上に保存されている写真の読み込みにも対応した。
ちなみに「Photoshop Mix」は、iPad上で非破壊的な写真補正や合成が行える無料アプリ。読み込んだ写真に対し、基本的な調整はもちろん、プリセットを使ったエフェクトや自動選択機能を利用した部分的なモノクロ化、デスクトップ版Photoshopが備える「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能などを利用できるパワフルな設計となっている。