キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は8月29日、3D医用画像解析システムなどの開発・製造販売を行うAZEの全株式を取得したと発表した。
キヤノンMJは、2011年10月に医療市場において営業基盤と販売網を持つエルクコーポレーション(現キヤノンライフケアソリューションズ)を完全子会社化し、2013年1月に自社開発のPACS(医用画像システム)「Primitus(プリミタス)シリーズ」を市場投入するなど、近年、医療画像ソリューション事業を強化してきた。
AZEをキヤノンMJグループに加えることによって、医療業界で高い評価を得ているAZEの3D医療画像解析システムや読影専用ボリュームビューアなどを、同グループの営業基盤で販売展開し、ビジネスを拡大していく考えだという。
キヤノンMJは今回の子会社化について「AZEの医療画像に特化した技術とキヤノンMJグループの医療ITシステムを融合することでより付加価値の高い医療ソリューションを提供していく」とコメントしている。さらに、2017年に医療事業全体で売上高400億円を達成することを目標に、今後も医療事業を強化・拡大させていくとのこと。