京セラは8月29日、東京センチュリーリース(TCL)との共同出資により設立した京セラTCLソーラーが、水上設置型メガソーラー発電事業の第一号案件として、兵庫県加東市の西平池と東平池において水上設置型メガソーラー発電所の建設を9月より開始すると発表した。

京セラTCLソーラーは京セラとTCLが太陽光発電事業を実施するために共同出資で2012年に設立した合同会社で、これまで全国28カ所で太陽光発電所を開発し、うち11カ所はすでに運転を開始している。

今回発表された水上メガソーラーは合計約2.9mWの出力規模を有し、西平池に建設予定のメガソーラー発電所(約1.7mW)は世界最大の規模になるとのこと。京セラTCLソーラーは仏シエル・テールより水上に太陽電池モジュールを設置するためのフロートの提供を受ける。年間予想発電量は約330万kWhを見込んでおり2015年4月の発電開始を予定している。

水上設置型メガソーラーは、水上に設置することにより、冷却効果が得られ、地上置き型・屋根置き型と比べ、高い発電量が期待できるとされている。同事業では、2014年度内には全国のため池等を対象に合計約60mWの水上設置型メガソーラー発電所の開発を目指しているという。

水上メガソーラーの設置イメージ

フロート (シエル・テール特許製品)