キヤノンは8月28日、ビジネス向けインクジェットプリンターの新ブランド「MAXIFY」シリーズの製品およびビジネス向けA4モノクロレーザー複合機「Satera」シリーズの新製品を9月中旬より順次発売すると発表した。

MAXIFYは、カラーとモノクロのどちらにも対応するインクジェットプリンターの新ブランド。第1弾として「MB5330」「MB5030」「MB2330」「MB2030」「iB4030」の5機種をラインアップした。

ビジネス向けインクジェットプリンターの新ブランド「MAXIFY」

新ブランドでは、インクジェットプリンターの従来製品と比較して印刷の高速化を実現。専用に開発されたプリントヘッドと用紙搬送により、モノクロ毎分23枚、カラー毎分15枚をプリントできるほか、1枚目のプリント中に2枚目を重ねて搬送させる「重ね連送」を利用することで、さらに高速に印刷できる。

また、印刷の品質を向上させるため、ブラックインクのプリントヘッドにインクの温度を一定に保つための温度調整用サブヒーターを搭載した。

さらに、A4普通紙インクコスト約1.8円(モノクロ、税別)/約6.1円(カラー、税別)の低ランニングコストを実現した。

Sateraの新製品は5機種をラインアップ。「MF229dw」「MF226dn」「MF216n」ははコピー、プリント、ファクス、スキャンを備え、「MF224dw」「MF222dw」はコピー、プリント、スキャンを備える。

A4モノクロレーザー複合機「Satera」

主な強化点としては、印刷の高速化を実現。印刷枚数は従来機の毎分25枚から毎分27枚(A4タテの場合、一部機種を除く)となったほか、新たにキヤノン独自のオンデマンド定着方式で、ファーストプリントタイムが6秒以下となった。

また、省エネルギー性能も向上。国際エネルギースタープログラムで定められた標準消費電力量(TEC値)において、モノクロレーザー複合機の中でトップクラスの省エネルギー性能を達成したという。

さらに、MF229dw/MF226dn/MF216nは「6行モノクロ液晶タッチパネル」を搭載。視認性が向上しているほか、操作メニューや動作状況を簡単に確認できる。