ビデオリサーチとビデオリサーチインタラクティブは、日本広告業協会に協力して2014年度からオンライン広告の効果測定調査を実施し、統一的な基準値作成と共通指標の整備を進めることを発表した。
これまで、オンライン広告の効果を表す主な指標は、クリック数やクリック率など、オンライン上での直接的な行動把握に関するものが中心で、オフラインにおける興味関心や購買行動を把握することは難しかった。また、広告出稿後に個別に行う効果測定調査は、個々の出稿に対する評価に留まっており、蓄積したデータをもとに標準的な効果を把握できるまでには至っていないのが現状だという。
このほど実施する調査は、オンライン広告の視認効果に焦点をあてたもので、この取り組みに賛同する媒体社の運営サイトに掲載される広告を対象としている。調査では、広告認知の有無や広告認知後の心理変容などを測定し、オンライン上での直接的な行動把握だけでは把握しきれなかった広告効果を明らかにする。また、蓄積データを用いて基準値も整備していくとしている。
基準値の整備については、まずPC向けのバナー広告からはじめ、2015年3月までの公表を目指すという。その後はリッチ広告や動画広告、スマートデバイスの広告などについても基準値を整備する予定。