J.D. パワー アジア・パシフィックは8月28日、2014年日本法人向け携帯電話・PHSサービス顧客満足度調査の結果を発表した。顧客満足度はNTTドコモが6年連続での第1位となり、「営業対応」「トラブル対応」「電話機・サービス」の3つの項目で最も高い評価を得ている。
同調査は全国の従業員規模100名以上企業の各種電話サービスの管理・意思決定関与者を対象に、今年6月に行われたもの。1社につき最大2社までの携帯電話・PHS事業者を評価し、2538社から3301件の回答を得た。なお、1社につき最大で2社の事業者評価を行なっているため、会社数と回答数に差が生まれている。
従業員規模100名以上の企業において業務で携帯電話・PHSを利用している企業の割合は95%にのぼるが、社員個人の端末を業務で利用するBYOD(Bring Your Own Device)の割合は14%に留まっている。BYODについては「現在導入しておらず、今後も検討するつもりはない」という回答が過半数を占めることから、同社では今後も低い割合で推移すると分析している。
また、タブレット端末の利用率は39%と昨年の同調査に比べて7ポイントの増加。今後の利用意向は51%にのぼり、さらなる利用拡大が予測される。業種別では特に「製造業」「運輸業」「金融・保険業」が10ポイント以上、「医療・福祉」「教育」では20ポイント以上増加する可能性が推察されている。
携帯電話・PHS事業者の顧客満足度については、NTTドコモが6年連続で第1位を獲得。2位はau、3位はSoftBank、4位がWILLCOM(調査時点)と続く。NTTドコモは「営業対応」「トラブル対応」「電話機・サービス」で最も高い評価を得ているが、コスト面ではトップがau、2位がSoftBankとなっている。同調査過去3年間の総合満足度の推移をみると、au、SoftBank、WILLCOMがそれぞれ10ポイント以上向上していることが分かる。