LINEは8月28日、LINE Creators Marketにてスタンプを販売している日本国内のクリエイター893名を対象に、プロフィールや制作・販売状況などの「スタンプクリエイター実態調査」を実施し、その集計結果を発表した。

クリエイターの性別グラフ。女性が55.8%、男性が44.2%となった

これによると、日本国内のスタンプクリエイターは、若干数ではあるが女性が多く、全体の平均年齢は32.7歳、中心層は25~34歳の若手クリエイターとなる。クリエイターの職業は、会社員(31.5%)と自営業・フリー(29.3%)で約6割を占め、全体の約半数がクリエイティブ業務経験やデザインの勉強歴は無いという。

スタンプ制作の動機は、「自分のオリジナルのスタンプを作りたい」が最も多く、次いで、「イラストを書くのが好き」だということや「収益・お小遣いを得るため」「自分のスタンプが受け入れられるか試したい」などが挙がった。

スタンプの制作に利用したツールとしては、約7割が「イラスト・ペイント用ソフト」を利用しているが、手書き派も約1割いることが分かった。1セット(40個)あたりの製作日数は、平均が16.3日で、最も多かったのは4~7日(25.4%)。「苦労した点は?」という質問に回答のあった861名のうち、「スタンプのアイデア出し」に苦労したと回答した割合は65.7%で最も多い結果となった。

クリエイターの年齢属性グラフ。最年少は10歳で、最高齢は63歳。最も多い世代は「25歳~29歳」(25.3%)で、「30歳~34歳」(23.2%)を合わせると全体の半数近く(48.5%)を占める。平均年齢は32.7歳

クリエイターの職業別グラフ。最も多かったのは「会社員」で、次いで「自営業・フリー」となった。「専業主婦(主夫)」「パート・アルバイト」も、それぞれ1割以上を占める

クリエイター業務の経験の有無。クリエイティブ・アート系の仕事に現在従事している人は約4割。業務経験がない人が46.4%となった

デザイン勉強の有無。「ない」と回答した人が過半数という結果に

スタンプ制作の動機(複数回答可)。「自分のオリジナルのスタンプを作りたい(1位)」や「イラストを書くのが好き(2位)」「自分のスタンプが受け入れられるか試したい(4位)」など、自分の手で何かを作ってみたい・表現したいという気持ちから制作を始めた人が多い様子。「収益・お小遣いを得るため」という回答も多い

スタンプ制作に利用したツール。「イラスト・ペイント用ソフト」で作る人が7割以上を占める一方で、「手書き」(1割強)や少数派ではあるが「ワープロソフト」や「表計算ソフト」といった回答も

スタンプの制作日数に関して。「4日~7日」(25.4%)が最も多く、次いで「22~30日」(18.0%)が続き、平均では16.3日でとなった。「3日以内」と答えた人も16.7%いることから、クリエイターの年齢や職業、クリエイティブな業務・勉強の経験などから差が生じていると考えられるという

スタンプ制作で苦労した点(複数回答可)。上位3位は、「スタンプのアイデア出し」「イラストを描くこと」「商品説明文の検討」で、最も苦労した点(単一回答)でも4割以上の人が「スタンプのアイデア出し」と回答

スタンプのカテゴリーに関して。「架空の人物」と「実在の動物」「架空の動物」が、他を大きく引き離して上位となった

販売セット数に関して。調査時点で販売中のスタンプのセット数(累計)で最も多かったのは「1セット」。2セット以上販売している人は全体の35.3%となった

なお、同調査は、8月13日~18日にわたり、インターネットを利用して行われたものとなる。