Texas Instruments(TI)は8月27日、0.2インチTRP WVGAディスプレイチップセットの迅速な評価を提供する開発ツールとして、評価モジュール「DLP LightCrafter Display 2010」を発表した。
同モジュールは、同社の0.2インチTRP WVGAディスプレイチップセットの迅速な評価、および製品開発サイクルの迅速化を実現する。また、標準のHDMIインタフェースが、多様なデバイスとの間にプラグアンドプレイ機能を、50ピンのボード間コネクタが、幅広い光エンジンとの間にインタフェースを提供する。さらに、使いやすいUSBベースのGUIが、チップセットのリアルタイムのプログラミングを実現する。この他、光エンジンと、チップセットの設定のためのGUIが付属している。
0.2インチTRP WVGAディスプレイチップセットは、スマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、モバイルアクセサリ、インタラクティブサーフェスコンピューティング、デジタルサイネージ、後付けのヘッドアップディスプレイやメガネ型端末をはじめとした、小さな筐体の製品から、より高輝度、高効率の次世代のプロジェクションディスプレイを提供する目的で設計されている。具体的には、「DLP2010」、ディスプレイコントローラ「DLPC3435」、電力管理/LEDドライバ「DLPA2005」で構成され、消費電力が180mWと低いのが特徴となっている。また、独自のDLP TRPアーキテクチャとDLP IntelliBrightアダプティブアルゴリズムスイートを活用することで、従来のDLP Picoチップセットアーキテクチャと比較して、輝度を最大で100%向上させている他、消費電力を最大で50%削減できる。さらに、TRPピクセルアーキテクチャによって、同サイズの従来製品と比較して、2倍の解像度を実現している。
なお、評価モジュール「DLP LightCrafter Display 2010」と0.2インチTRP WVGAディスプレイチップセットはすでに供給が開始されている。