米国ではPOS端末に感染するマルウェア「Backoff」が猛烈な勢いで感染を続けており、セキュリティベンダやセキュリティニュースサイトが連日関連する記事をアップしたり、US-CERTから注意換気の発表が実施されるなど、多くの関連企業に具体的な対応が求められる事態となっている。Backoffが悪用されるとクレジットカード情報などが盗まれる危険性があり、感染のチェックと対策が急務といえる。
こうした関連ニュースにまたひとつ新しいデータが登場した。ESETが8月26日(現地時間)、「Online fraud - POS malware has now hit 1,000 U.S. firms」において、POSソフトウェアベンダの数などをベースに見積もったところ、すでに米国における1,000を超える企業がBackoffの影響を受けていると説明している。
Backoffの感染が終息に向かっているという報告は上がっておらず、今後も感染が続くのではないかとみられる。Sophosは先日、「Secret Service says "Backoff" malware hit 1000 businesses - 6 tips to keep your data safe」という記事においてBackoffに感染しないためのティップスなどを紹介しており、関連する企業は積極的な対策を実施することが推奨される。