SAS Institute Japanは8月26日、予測モデル開発のスピードと正確性を向上する「SAS Visual Statistics」の国内提供を開始した。

同製品は、複数のユーザーが、ビッグデータ上の多様なデータを用いて、回帰・分類・クラスタリングなどの予測モデルの構築および変更を可能にするもの。

また、分析結果をビジュアルに表現し、変数間の関係性を容易に発見して結果に好影響を与える要因が何かを素早く特定することを実現する。

同製品は、共通のビジュアライゼーション・インタフェースとインメモリ分散並列処理機能「SAS LASR Analytic Server」の組み合わせにより、大量で複雑なデータに対する予測モデルを即座に実行することができる。

このインメモリ・アナリティクス・エンジンは、ビッグデータをシステムのメモリに保持して、ディスク・ストレージから非効率なデータロードを可能な限り削減するため、複数回にわたり同じデータを読む特性を持つため、予測モデル開発に最適。

データをディスクに書き出したり、データをシャッフリングしたりすることなく、新しい変数の追加や外れ値の除去などの変更の影響を瞬時に確認することを可能にする。

提供中のSAS Visual Analytics、プログラミング環境での対話型アナリティクス・ソフトウェア「SAS In-Memory Statistics for Hadoop」と共通性を持つインメモリ・プラットフォーム上で開発されているため、共通のデータを利用できる。さらに、これらを組み合わせて利用することにより、アナリティクス・ライフサイクル全体でのスループットを高め、同じ人員でもモデルをより多く生成することを実現する。