SAS Institute Japan(以下、SAS)は8月26日、Hadoopをアナリティクス・プラットフォームとして確立し、Hadoopエコシステムを拡充するデータ・マネジメントの新製品「SAS/Access Interface to Impala」ならびに、「SAS In-Database Code Accelerator for Hadoop」の国内提供を開始すると発表した。
「SAS/Access Interface to Impala」は、Hadoop上での代表的な高速SQLクエリエンジンであるImpalaへの接続を可能とするSAS/Access Interface to Impalaを使用することで、ビジネスに必要なデータの取得時間が、従来の方法と比較して最大で65倍高速化。これにより、これまで大規模バッチ処理でしか利用されなかったHadoopを、よりインタラクティブでアドホックなアナリティクス業務へ適用することが可能となるという。
「SAS In-Database Code Accelerator for Hadoop」により、Hadoopユーザーはこれまでの高度なスキルと手間を必要とするMapReduce処理の開発から解放。長年SASユーザーが慣れ親しんだ、分析のためのデータ加工ツールとしてSAS言語を、自動的にMapReduceに変換し、Hadoop上での分散処理を実現する。SASユーザーは新たなスキルを習得することなく、従来のSASプログラミング資産をHadoop上でスケーラブルかつ高速に実行する。
また、SASは、新2製品の提供と同時に、Hadoopに対応したインメモリ分散並列処理機能のプラットフォーム「SAS LASR Analytic Server」にデータ圧縮機能、およびインタラクティブなアナリティクス・プログラミング環境「SAS In-Memory Statistics for Hadoop」に時系列予測にゴール・シーク機能を追加し、機能拡張したことも発表した。