村田製作所は8月23日、米国子会社Murata Electronics North America(MEA)によるPeregrine Semiconductorの買収を発表した。

Peregrineは、携帯電話やスマートフォン等の通信機器端末や、無線通信基地局、衛星通信用途向けに、RFスイッチを始めとする半導体RF部品を提供する。同社の独自プロセス技術「UltraCMOS」は、高周波特性の良いRF部品を安価に提供できる技術で、同技術を採用したRFスイッチが村田製作所のRFモジュールにも使用されていた。村田製作所では、今回の買収により、RF部品用の半導体プロセス開発、半導体設計、回路設計、モジュール設計までの一貫した開発体制を確立できるとしている。

買収は、MEAが100%出資する買収用子会社を新規設立し、Peregrineと買収用子会社を合併させる手法で行われる。合併後の存続会社はPeregrineで、合併と同時にPeregrineはMEAの完全子会社となる。