8月25日、ダラス-サンディエゴを結ぶAmerican Airline 362便に爆発物があるという知らせがあり、急遽路線を変更して、米アリゾナ州フェニックスに緊急着陸するというアクシデントが起こった。同フライトには、25日にDDoS攻撃を受けていたことを認めたソニーのSony Online Entertainment(SOE)社長のJohn Smedley氏が搭乗しており、関連性が注目されている。
米国の主要メディアの報道によると、American Airline 362便はダラスを離陸してサンディエゴに向かっていたが、その間"Lizard Squad"と名乗るTwitterアカウントがAmerican AirとJohn Smedley氏のTwitterアカウントに向けて「Smedleyの乗ったダラス発サンディエゴ行きのAA362便に爆発物が乗っていると聞いている。確認してほしい」というツイートを投稿した。これを受け、American Airlineは路線を変更してフェニックスに緊急着陸したという。
乗客179人を含む合計185人が乗っており、全員無事だった。また、貨物の中に爆発物はなかったという。この中には、SOE社長のSmedley氏がいたことと、Lizard Squadアカウントがソニーのハッキングについても、「ソニーのデータセンターにはトカゲ(lizard)がいる」「ソニーは大企業だが、自社顧客のPSNサービスに十分な投資をしていない。欲張りもいいところだ」などと犯行をうかがわせるようなツイートをしている。
ソニーのDDoS攻撃は8月24日に発生、PlayStation NetworkとSony Entertainment Networkが対象となっており、Lizard Squadのほか、Famed Godというアカウント名からも不正アクセスを行ったとするようなツイートが投稿されている。
Smedley氏はその後のツイートで、「私が乗った飛行機は目的地以外に着陸した。これ以上話す必要はない。司法が犯人たちを探すだろう」と述べている。