住友化学は、中国大連市における高機能農業用ハウスフィルム(農業用ポリオレフィン系特殊フィルム、以下「農POフィルム」)の生産能力を、現状の4,000トン/年から10,000トン/年に増強する。製造は、大連金港集団有限公司との合弁会社、大連住化金港化工有限公司(以下、「大連住化金港化工」)が担う。
農POフィルムは、農業用ハウスの大型化などを背景として、中国・韓国・日本などで、広幅品の需要が大幅に増加してる。特に、高付加価値な花卉などの園芸作物の栽培が広がる中国では、廉価品から高機能品への置き換えが急速に進んでいる。住友化学が大連住化金港化工で製造している農POフィルムは、透明性、流滴性、耐久性などの機能・品質が評価されており、今回、広幅化に対応した製造設備を増設することで、これらの需要に対応するという。農業資材の中でも重要な役割を担う農業用フィルム事業を強化することで、一層、健康・農業関連事業を拡大していく。