イマドキのマーケティング施策はSNSなしでは成り立たない。だが、SNSを始めてみたはいいものの、思うような成果が出ないといったことはないだろうか。
TNWが「一からソーシャルメディアマーケティング計画を作る(原題:How to create a social media marketing plan from scratch)」として、6ステップで完成するソーシャルメディアマーケティングプランを紹介している。
SNSを選ぶ
まずはどのソーシャルメディアを利用するかを選択する。FacebookやTwitter、Google+、LINEと全方位に手を出す必要はない。
だが、SNSと一口に言っても、中身は実にさまざまだ。参考までに、米国の場合はFacebookとTwitterで普及率が71%、18%と大きく異なる。
年齢層も、FacebookはTwitterほど偏っていない。そんな中から、自社の戦略に合わせて最適なSNSを選ぶといってもピンとこないかもしれない。そんな場合は次のポイントが選択の参考になりそうだ。
時間(ソーシャルメディアに割ける時間を考える)
リソース(担当者の人数やスキル、写真や動画といった素材)
ターゲットユーザー(自社の潜在顧客や既存顧客が最も利用しているサービスはどれか)
プロフィールをしっかりと
プロフィールに手を抜く事なかれ。思った以上にチェックされているのがここであったりする。
プロフィールで注意すべきは、公式とわかる洗練さやブランディング戦略との一貫性、そしてユーザーとのエンゲージを大切にしたいという考えを表現できているかだという。文字だけではなく、写真やロゴといったビジュアル面も重要な要素だ。
マーケティングの方向性を決める
プロフィールを完成させたらすぐに投稿…といきたいところだが、今後のSNS運用をどのように進めていくか、ある程度決めておこう。SNS戦略の計画の肝となる部分なので、丁寧に考えたい部分だ。
記事では自社を1人の人間としてみて考えるよう助言している。どんな人であるのか、またはコンシューマーとの関係は?、これは当てはまらないという特徴は?、自社と似た人間性やポジショニングにある企業は?、自社に対してどのようなイメージを持ってほしいのか?といった考え方だ。
投稿戦略
方向性が決まったら、投稿について具体的な計画を立てよう。頻度や内容について指針を持っておくのだ。Twitterであれば、頻度は1日に数回、Facebookなら1週間に数回が適当だという。時間や曜日などについても、戦略をたてておきたい。
内容については、写真の投稿に対してもっとも反応が良い(Facebookならいいね!ボタン、Twitterならリツイート)とのこと。写真の次は動画、引用、数字が入った投稿の順に人々は反応している。
分析とテスト、改善を繰り返す
これまで立てた計画に沿ってソーシャルメディアに投稿するようになったら、終わりではない。
一定期間で活動を振り返って反応のよかったもの、悪かったものを分析しよう。ベンチマークを定め、測定を続け、得られたデータをもとに改善を考える。こうしたサイクルを繰り返すことで、SNS戦略が軌道に載ったかどうかを判断できるだろう。
自動化とエンゲージ
最後の仕上げは、自動化ツールを利用して作業の効率化を進めると同時に、顧客の声に耳を傾けることだ。
コメントを洗いざらいみていくのも手だが、モニタリングツールの手を借りても良いだろう。