失敗は誰にでもあること。多くの失敗は謝罪や、その後の対応いかんではリカバリーできる。同僚や上司もいつかは忘れてしまうだろうし、笑い話になるかもしれない。
だが、これをやっては絶対にいけないというルールが存在する。Incが「職場の名誉を完全に汚してしまう3つのこと(原題:3 Ways to Completely Destroy Your Reputation at Work)」として3つ紹介している。
他の人の業績を自分の手柄にしてしまう
プロジェクトが成功して、期日に間に合わせたし、顧客も満足している。それに加えて上司も喜んでいる。
そんな時に、肝になるアイディアを出した人や、重要な作業を徹夜でした人を差し置いて、ほとんど何もしていないのに「自分がやった」「自分の判断が良かった」と手柄を持っていく人はいないだろうか?
さらには、そんな人こそ上司から高く評価されていて、徹夜で作業をこなした人は目立たない存在だったりするから、世の中不公平なものだ。
正当な評価をくだすためには、管理する側が部下の作業内容をしっかりと追跡・分析することが重要。誰がどんな作業をいつしたのか把握しておけば、いいとこ取りはできないはず。
そして、あなた自身にできることは「手柄を自分のものにすること」にこだわらないこと。もし大口の契約を獲得したのであれば、あなたがわざわざアピールするまでもなく、まっとうな評価が得られるはずなのだから。
ミスをごまかす
子どもの頃、大事なお皿を割ってしまったことはないだろうか。親は間違いなくあなたを怒ったことだろう。さてどうしようか。
怒られるのが怖いから、自分から白状せずに「知らないよ」と言った経験があるかもしれないが、これが正しいやり方ではないことは、説明するまでもないだろう。
だが大人になった後でも、同じように重大なミスをなかったことにしたり、あるいは自分のせいではないように取り繕う人がいる。証拠になりそうなメールを削除してみたところで、必ずバレるのだ。
できることはたった1つ。すぐに過ちを認めて、上司や同僚に正確な報告を行なうことだ。時間が経てば経つほど切り出しにくくなるし、表面化すると言いにくくなる。どちらにせよあなたの評価は下がるだろう。だが、報告が遅れれば遅れるほど、周囲はあなたのミスを記憶にとどめることだろう。
期日を守らない
この日までに準備しておくという「期日」は、どんな仕事でもあるだろう。
たまに遅れるのなら同僚も、取引先も目をつむってくれるだろうが、いつも遅れるという常習犯は信用をなくす。
周囲の風当たりを感じて期日は守ったとしても、提出したものは不完全で、誰かが尻拭いをしなければならない。
そんな人は、チームにとって厄介でしかない存在だ。そのうち、期待されなくなって重要なときには頼まれなくなるだろう。
当たり前のことだが、約束は約束。守るのが大前提だ。そのためには、多少の残業や自宅作業も仕方がない。
作業負荷が多いのなら上司や仲間に相談して、こなせる範囲の仕事量に減らしてもらうというのも方法だ。だがその場合、絶対に作業内容と期日を守ること。
いかがだろうか。3つとも常識ある社会人なら当たり前といえる。つまり、常識を持って行動していれば、信用を失ってしまうような決定的なミスは回避可能といえる。