三菱電機は8月25日、風力や太陽光発電などの再生可能エネルギー普及による電力系統の安定化問題を解決する「自励式無効電力補償装置(SVC-Diamond/エスブイシーダイヤモンド)」の開発完了と製品化を発表した。
近年、世界各国において、風力や太陽光発電といった様々な再生可能エネルギーの導入・増強が進む一方で、再生可能エネルギーは自然現象に基づく発電のため、出力が不安定で、電圧の変動や送電能力の低下といった電力品質上の問題が電力会社にとって重要な課題となっている。
この課題に対し同製品は、再生可能エネギー導入による系統電圧の変動および送電能力の低下を無効電力(負荷で消費されない電力)の補償によって抑制するだけでなく、電力系統解析による最適ソリューションの提案と、リアルタイムシミュレーション技術の適用することにより、さまざまな電力品質の問題を解決すると同社では説明している。
なお、2016年以降の出荷開始を目指すという。