FacebookユーザーのSNS利用実態調査結果をまとめて発表!
Facebookは今や全世界で13億2000万人(月間アクティブユーザー数)が利用しており、毎日8億2900万人(毎日のアクティブユーザー数)が交流する情報インフラとなりました。(※数値は2014年第2四半期決算による)日本国内でもアクティブユーザー数は2,100万人を突破し(2013年9月公式発表)、企業においてもFacebookはマーケティングに不可欠なものとなりつつあります。
こうした背景をうけて、日本国内のFacebookユーザーは、Facebookやその他SNSをどのように利用しているのか、またそれにより実際のブランドへの好意度や購買意欲に変化はあったのかについて、アンケート調査を実施しました。(モニプラ for Facebookを通じて実施)
今回はこの調査結果から、Facebookユーザーによる、企業・ブランドSNSの利用動向についてのデータをまとめました。
5,396名の回答結果から見えてきたユーザーの利用実態とは?
<アンケート調査 実施概要>
・期間:2014/7/1~7/7
・方法:モニプラ for Facebook上でアンケート調査を実施
・有効回答数:5,396名
・回答者属性:本ブログの末尾をご参照
・主催会社:アライドアーキテクツ株式会社(ユーザーアンケートは第4回目となります。2011年~2013年に、企業・ブランドのFacebookページ利用についてを中心にアンケートを実施。)
※今回のアンケートは、モニプラ for Facebookで企業・ブランドFacebookページのキャンペーン参加をアクティブに行っているユーザーに対して行ったものですので、日本全体のFacebookユーザーの平均と比べると、Facebookについての関与度などが少し高めの数値になっていると考えられますのでご留意ください。
サマリー
■SNSの利用度としてはLINEやTwitter、YouTubeも使われているが、 「企業やブランドの公式アカウントとつながっている」のは圧倒的にFacebook
■そのきっかけは、キャンペーン(55%)や友人のシェア(54%)から
■SNS上で接点のある企業の投稿を見て、
企業の商品やサービスを購入・利用したことがあるのは6割
■SNS上で表示される広告については概ね好意的
■Facebook以外で利用しているソーシャルメディアは?(複数回答)
- Facebook以外で利用しているソーシャルメディ上位3つは、LINE(64.2%)、Twitter(63.5%)、YouTube(53.2%)という結果になりました。また、mixiは、3人に1人、Google+は4人に1人が利用しています。
- 若い世代で人気のInstagram、Pinterest、Vineは、全体では10.9%、3.0%、1.5%という結果でした。
- ブログは、4人に1人が利用しており(25.5%)、今後のコンテンツマーケティングブームで勢いづきそうです。
■企業やブランドの公式アカウントとつながっている(いいね!やフォロー、友だちに追加など)メディアは? (複数回答)
企業やブランドの公式アカウントとつながっている(いいね!やフォロー、友だちに追加など)メディアについては、Facebookユーザ調査であるため、Facebookは94%と高めの数値となっています。 次いで、Twitter(43%)、LINE(39%)となっています。Google+、mixi、YouTubeは5%ほどと低い結果となりました。
■企業やブランドのソーシャルメディアアカウントの存在をどこで知る?
企業やブランドのソーシャルメディアアカウントの存在をどこで知るかについては、キャンペーンを利用するユーザー調査であったため、「企業やブランドのキャンペーンなどから」が55%で最多となりましたが、ほぼ同等の54%が「友人によるシェアやいいね!から」と答えました。次いで、「企業やブランドのWebサイトから」が44%という結果になりました。
■いいね!、フォローなどした企業のソーシャルメディアアカウントの投稿に、いいね!、コメント、リツイート(RT)、リンクのクリックなどをしたことがある?
いいね!、フォローなどをした企業のソーシャルメディアアカウントの投稿に、いいね!、コメント、リツイート(RT)、リンクのクリックなどをしたことがあるかについては、「たまにある」が最多の46.3%、 「よくある」の34%を合わせると、8割の人がアクションしているようです。
■ソーシャルメディア上で接点のある企業の投稿を見て、企業の商品やサービスを購入・利用したことがある?
ソーシャルメディア上で接点のある企業の投稿を見て、企業の商品やサービスを購入・利用したことがあるかについては、「たまにある」が最多の48.2%、 「よくある」の12%を合わせると、6割の人が購入や利用に至っているようです。
■ソーシャルメディア上で表示される広告について(複数回答)
ソーシャルメディア上で表示される広告については、「商品やサービスの購入の参考になる」が最多の58%、「企業アカウントをいいね!、フォローする参考にする」(24%)と共に、好意的な反応が多くみられました。
■まとめ
先日発表されたFacebookのプラットフォーム・ポリシー変更を受けて、今後企業はFacebookページに「いいね!」をしてもらうために、よりユーザーの興味・関心にマッチした情報を発信していく必要があります。そのためにこうしたユーザーの利用実態を知っておくことも大切になるでしょう。
※参考記事
インセンティブで「いいね!」獲得は禁止!
これからのFacebookマーケティングについてマーケターが考えるべき3つのポイント
http://smmlab.jp/?p=34463
今回の調査からは、広告やキャンペーンも利活用の方法次第で、ユーザーの興味・関心を刺激出来ることが分かりました。友達からのシェアの影響が強いFacebookの特性も活かして、これからは「友達に教えたくなる広告やキャンペーン」をどう企画していくかが、Facebookマーケティングの大切なポイントの一つになっていくと考えられます。
また、ソーシャルメディアで接点を持った約6割が購入・利用意向を示すという結果も出ていますので、Facebookとの併行利用が多い、LINE、Twitter、YouTubeといったサービスも組み合わせて、より自然により多く、ユーザーとの接点を作ることが重要です。そのためには、商品パッケージやマスメディアでの告知など、今はまだ少数回答だった手法も上手に取り入れていくと良さそうです。
■ユーザー属性
▼”どんな投稿だとユーザーに受け入れられやすいのか”など、
さらに詳しいアンケート結果はこちらから▼
http://www.aainc.co.jp/library/smmlab/
本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。