文部科学省は8月19日、次世代の国産民間旅客機の実用化を2030年頃に目指すため研究開発に取り組んでいくことを明らかにし、「戦略的次世代航空機研究開発ビジョン」を公表した。
世界の航空機産業は25兆円規模に対し、日本は約1兆円でシェア約4%というのが現状だ。次世代航空機に取り組むことで、10倍の成長を目指す。
同ビジョンの下、「民間航空機国産化研究開発プログラム」と「超音速機研究開発プログラム」に取り組み、2020年、2025年をターゲットに新たな技術を実証する。
「民間航空機国産化研究開発プログラム」では、2020年にJAXAの「飛翔」を想定モデルに据えて「スマートエアプレーン」をテーマに地上実証を行い、2025年にMRJを想定モデルに据えて「ナショナルエアプレーン」をテーマに地上実証を行う。
「超音速機研究開発プログラム」はアジア地域を日帰り圏とする高速移動を実現するため、エンジン機体統合設計による高速化、低ソニックブーム化、離着陸低騒音化などに取り組む。