日立金属は8月19日、北米市場で輸送機向け鉄鋳物事業を展開する、Waupaca Foundryの全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。10月中にはすべての株式の取得が完了する予定で、買収額はおよそ1300億円(13億ドル)。
Waupaca Foundryは米ウィスコンシン州に本社を置き、年間150万トン以上の生産能力を持つ世界最大の鉄鋳物サプライヤー。自動車用ブレーキなどを中心に、産業機械や建設機械など幅広い分野に製品を供給しており、北米市場に圧倒的なシェアを持つ。
日立金属は世界の輸送機向け鉄鋳物市場について、新興国の自動車需要によって継続的に拡大すると考えており、Waupaca Foundryの生産規模と事業領域を取り込むことで、グローバル市場における優位性を確保することを狙っている。