シャープは8月19日、高齢者の見守りサービスや健康管理と家庭向けエネルギー管理システム(HEMS)を組み合わせた「地域課題対応型EMSサービス」の実証実験を、2015年1月から神奈川県大井町にて開始すると発表した。
同実証実験では、神奈川県大井町在住の高齢者10世帯を対象に参加者を募集し、「エネルギー管理サービス」「地域課題に即した生活支援サービス」などを提供するもの。
期間は2015年1月から3月を予定しており、参加者宅にHEMS、見守り、健康管理サービスに関する各種機器を設置し、市町村、民生委員、家族などのサポーターが、インターネットを介してPCで参加者宅の状況をモニターする。
「エネルギー管理サービス」では、参加者の宅内にあるテレビや白物家電をHEMSによりネットワークでつないで、機器の利用状態や消費電力の情報をシャープが管理するクラウドサーバに収集・蓄積する。これらの情報から、日々の電力使用状況などをタブレット端末やスマートフォンで閲覧できるほか、電力の使用実績をもとにワンポイントアドバイスを行い、節電意識の高揚を促す。
「地域課題に即した生活支援サービス」は、「生活支援サービス」と「健康管理サービスから」構成される。
前者は、見守り機能に必要な専用機器をテレビに接続し、健康状態に関するアンケートを毎日実施する。さらにHEMSを介した各機器の電力使用状況から得られる生活リズムの情報と合わせることで、精度の高い見守りを行う。
後者は、タブレット端末にプリインストールされているアプリケーションソフト「未病倶楽部」を使い、体温や血圧、服薬履歴などの情報を管理する。