NECは8月19日、日本ATMに対し、金融機関のATM監視システム「GAIA(ガイア)」の共通基盤をIaaSクラウドサービスで4月から提供を開始していると発表した。
日本ATMはこれまで、同社内の監視センターにおいて、原則金融機関ごとに専用のATM監視システムを構築し、ATM監視サービスを提供してきた。このため、新たな金融機関に対する迅速なサービス提供などが課題となっていた。
しかし、今回、NECのデータセンターで、大規模なATM監視システムが稼働できる共通基盤が構築されたため、この共通基盤をクラウドサービスで利用し、複数の金融機関において共通のATM監視システムを構築可能。
本基盤の利用により、日本ATMは、新たな金融機関への迅速なサービス提供が可能になり、また、同共通基盤を2カ所のデータセンターに構築して冗長性を確保するとともに、データセンターは、FISC(公益財団法人 金融情報システムセンター)発行の「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」の設備基準に準拠した高い安全性を確保、信頼性の高いサービス提供を実現する。