映像制作プロダクションROBOTは、同社とイオンエンターテイメントが開催した若手アニメーション作家支援プロジェクト「HAG(ハンドメイド・アニメーション・グランプリ)」の最終候補者8名による「HAG2014 最終選考プレゼンテーション」を開催し、5つの部門のグランプ作品ならびに受賞者を発表した。

イオンエンターテインメント賞のグランプリを獲得した、なぽちかはるこ氏の「パニックスクリーン」

今回の最終選考では、応募総数81作品の中から勝ち残った最終候補者8名が、自身の作品のプレゼンテーションを5分間と、4名のメイン審査員(映画監督 本広克行氏、アニメーション・ディレクター 伊藤有壱氏、映像クリエイター/ディレクター YKBX氏、横浜市文化観光局 中山こずゑ局長)による4分間の質疑応答を行った末、5つの部門の各賞5名のグランプリ作品ならびに受賞者が決定した。

イオンエンターテイメント賞(映画館のマナーCM)のグランプリには、ペーパーストップモーションによるアニメーション作品「パニックスクリーン」(なぽちかはるこ氏)。イオングループ賞(映画館にまつわるショートストーリー部門)のグランプリには、食べられたポップコーンが胃の中で架空の映画を次々とうきぼりにしていくというユニークな設定の「ポップコーンは映画鑑賞がしたかった」(若井麻奈美氏)が選ばれた。

イオングループ賞グランプリのグランプリを獲得した、若井麻奈美氏の「ポップコーンは映画鑑賞がしたかった」

また、横浜賞(横浜市プロモーションムービー)のグランプリには、豊かな色彩とスピード感あるアニメーションで横浜らしい明るいイメージを表現した「招かれざる観客」(奥田昌輝氏)、ジェットスターグループ賞(オリジナル企業CM)のグランプリには、3DCGの特性を活かした「GOOD MANNERS!!」(鈴木剛氏)、日本IBM賞賞(オリジナル企業CM)のグランプリには、絵柄や構成がほどよくまとまった「Lumiere(ルミエール)」(古山 俊輔氏)がそれぞれ輝いた。

なお、各グランプリ受賞者には、制作費として賞金300万円が提供され、ROBOT監修の下に作品を制作。完成作品は、2015年1月以降、各地のイオンシネマにて順次上映される予定となっている。