電子計測機器を手がけるアンリツは8月14日、米ブロードコムと製造テストライセンス契約を締結したと発表した。
同契約は、テストソリューションベンダに、ブロードコムの無線LAN、Bluetoothソフトウェアツールおよびテクニカル・サポート・リソースへのアクセス権を提供するライセンスおよび検証プログラムであり、ブロードコムチップを採用しているメーカーに対し、製品の市場投入までの時間を短縮し、製造効率と製品品質を向上させるための無線評価システムを提供することを目的としたものとなっている。
これによりアンリツは、同社のセルラー、コネクティビティ、GNSSなどの無線技術に1台で対応かのうなユニバーサルワイヤレステストセット「MT8870A」を、環境を損なうことなく既存のテストシステムに組み込み、より効率的な測定が行えるようになると説明している。また、同製品は、10 MHzから6 GHzまでの周波数範囲と160 MHzの帯域幅を持っているため、次世代の無線技術にも対応できるという。
さらに、送受信テストモジュールに実装された4つのRFコネクタにより、1台で最大16のRF接続が可能で、これにより容易に3×3マルチ入出力(MIMO)あるいは 4×4 MIMO端末の評価が行えるほか、ソフトウェアのアップデートにより、新しい無線規格を追加することも可能だという。
なおアンリツでは、今回の契約に伴い「当社はブロードコムの最新の無線LANおよびBluetoothのレファレンス・デザインとソフトウェアツールにアクセスでき、ブロードコムの最新技術を採用するメーカーのニーズに適合するテストソリューションを提供することが可能となった」とコメントしている。