東京商工リサーチは8月12日、2014年3月期の国内銀行102行の給与に関する調査結果を発表した。これによると、国内銀行の平均年間給与は609万7,000円で、前年より1万4,000円(0.2%)増加し2年連続で前年を上回ったという。

前年を上回ったのは大手行が7行中4行、地方銀行が59行中37行、第二地銀が36行中24行の計65行(構成比63.7%)で、前年54行(大手行4行、地方銀行30行、第二地銀20行)から11行増加した。

銀行全体では、2007年3月期(648万1,000円)をピークに3年連続で減少し、その後は増減を繰り返し、2014年3月期は2年連続で増加した。

国内銀行 平均年間給与 資料:東京商工リサーチ

銀行別では、三井住友銀行が831万8,000円で最も多かった。大手行がトップとなるのは、2012年3月期みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行、833万4,000円)以来、2年ぶりだという。第2位は前年トップだった東京スター銀行(810万5,000円)、第3位は三菱東京UFJ銀行(798万6,000円)。

業態別に見ると、大手行が744万円(前年比5万8,000円増、同0.7%増)、地方銀行が630万3,000円(同2万1,000円増、同0.3%増)、第二地銀は549万7,000円(同2万8,000円増、同0.5%増)と、全業態で前年を上回った。

従業員の平均年齢別の平均年間給与は、40歳以上は東京スター銀行(平均年齢41.0歳、810万5,000円)、39歳以上40歳未満は静岡銀行(同39.4歳、770万8,000円)、38歳以上39歳未満は三菱東京UFJ銀行(同38.2歳、798万6,000円)、38歳未満は三井住友銀行(同36.0歳、831万8,000円)が、トップとなった。

2014年3月期の従業員数は25万5,017人(前年比316人増)だった。地方銀行(前年比312人減)、第二地銀(同458人減)の従業員数が減少するなか、大手行が10万2,637人と、前年より1,086人(1.0%)増加した。同社は、 大手行は新卒採用や取引拡大に対応するために従業員を増加させているものと見ている。

国内銀行 従業員数 資料:東京商工リサーチ