岩通計測は、ロゴスキーコイル電流プローブ「SS-280A」シリーズ6機種を発表した。

同シリーズでは、測定電流30A/60A/120A/300A/600A/1200A対応の6機種がラインアップされており、周波数帯域は3Hz~30MHzに対応している。従来品は20MHzだったが、1.5倍の広帯域化を図った。これにより、高周波化が進んでいるスイッチング回路の測定が一段とグレードアップした。また、使用温度範囲を-40℃~125℃に拡大した。これにより、インバータなどの高温・低温の測定が余裕を持って行えるようになり、冷温地域、熱帯地域の動作保証が必要な車載機器の評価にも対応する。さらに、ゼロアジャスト機能付きで、正確なゼロ点微調整が可能となっている。そして、ケーブル長を1.5mとし、恒温槽内などの測定に対応した。

なお、すでに発売を開始しており、出荷開始は8月下旬を予定している。価格は、6機種とも21万円(税抜き)。岩通計測では、同シリーズで年間500台の販売を見込んでいる。

ロゴスキーコイル電流プローブ「SS-280A」シリーズ