ジャストシステムは8月7日、ベネッセホールディングスから漏えいした顧客情報を文献社から購入していた可能性がある問題で、購入した個人データを全て削除したと発表した。同時に、経済産業省と警視庁から受けていたヒアリングも終了したという。
この問題は、7月9日にベネッセホールディングスが「最大で2070万件の個人情報が流出した恐れがある」と発表したことに端を発し、その後、顧客情報を管理していた下請け企業の社員が名簿業者に転売していたことが明らかになった。
流出した顧客情報を含む名簿を購入したとされているのはジャストシステムで、10日に「ベネッセ情報流出問題でジャストシステムが反論「流出情報とは認識せず」と名簿購入を認めた。
同社はその後、顧客データを削除すると発表していたが、経済産業省や警視庁からのヒアリングなどもあり、警視庁の確認のもと、8月6日の削除になったという。
また、利用者や取引先へ謝罪を行なった上で、「今後は、個人情報の取り扱いについてさらにコンプライアンスを徹底し、より適正な情報管理に努めてまいりたい」とコメントしている。