JR西日本は8月6日、訪日外国人や国内の不慣れな人に対し、列車利用時のわかりやすさを向上させるため、近畿エリアと広島エリアの各路線名をアルファベットで表現する「路線記号」を導入すると発表した。
今回、乗客が経路や乗換えを確認する際に不可欠となる行先路線を確認しやすいよう、海外・国内の鉄道や路線バスなどで使用されている「路線記号」を導入する。
近畿エリアにおいては、京都・大阪・神戸を結ぶJR京都線・JR神戸線を「A」、大阪市内を一周する大阪環状線を「O」として、分岐駅順にアルファベットを付与。あわせて、近畿エリア各路線の「ラインカラー」を拡充する。
広島エリアにおいては、広島駅を中心に広がる5つの路線に新たな「ラインカラー」を設定するとともに、「ラインカラー」の色名称の頭文字を「路線記号」とする。
「路線記号」は、駅や車両の表示に活用するとともに、「行先路線に該当する路線記号を表示すること」を共通コンセプトとすることで、わかりやすい案内の実現に向けた取り組みを進める。
駅や車内に掲出している路線図・停車駅案内と駅の案内表示は、今年度、「路線記号」を活用した新たなデザインのものに取り替える予定。
近畿エリアにおいては、大阪環状線に直通する関空・紀州路快速、大和路快速などの種別表示について、行先路線の「路線記号」を活用した新たなデザインのものに取り替える(今年度予定)。
広島エリアにおいては、今年度末から使用開始予定の新製車両227系で行先路線の「路線記号」を活用して表示する。