National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は8月6日、ベンチトップや計測現場、製造ラインでのセンサ/電気計測に適したポータブルなデータ集録プラットフォームCompactDAQにスタンドアロン型4スロットコントローラ「NI cDAQ-9132/9134」2機種を追加したと発表した。

同社からは、CompactDAQコントローラとして、8スロットタイプが販売されているが、今回の4スロットコントローラは、さらなる小型・軽量化、システム全体のコストと複雑性の低減、計測確度の向上が図られている。また、計測に必要なモジュールやハードウェアインタフェースを1台に集約することにより、ノイズやコストの増大の原因となり得るコンポーネントや接続方法、配線の数が減り、高確度での計測を実現している。

両機種ともIntel Atomデュアルコアプロセッサを搭載し、「cDAQ-9132」は16GB、「cDAQ-9134」は32GBの不揮発性ストレージをそれぞれ備え、高度なデータロギングや組み込みモニタリングなどのアプリケーションに適している。いずれも、Windows Embedded 7、またはNI Linux Real-Timeを実行できるため、使い慣れたWindowsのユーザーインタフェースか、リアルタイムOSの信頼性か、ニーズに応じて選ぶことができる。さらに、システム開発ソフトウェア「LabVIEW」と組み合わせることで、既存の計測システムから同製品へLabVIEWコードを簡単に移植可能となっている。また、4つのスロットに入るI/Oモジュールは60種類以上あり、計測する信号に応じて最適なものを選び、アプリケーションニーズに合ったデータ集録システムに素早くカスタマイズできる。

なお、価格は「NI cDAQ-9132」が37万5000円(税抜き)から、「NI cDAQ-9134」が56万3000円(税抜き)から。

32GBストレージ搭載のCompactDAQ 4スロットコントローラ「NI cDAQ-9134」