Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは8月6日、PXIをベースとしたLTE/LTE-Advancedマルチチャネルテストソリューションを発表した。

基地局やマイクロセル、ピコセル、中継器、端末向けの部品やサブシステムの設計・評価は、複雑さを増している。その要因として、マルチアンテナ技術の採用により、多チャネル構成のテストシステム構築が複雑化していることが挙げられる。同ソリューションは、LTE/LTE-Advancedのマルチチャネル/MIMO波形の作成、ならびに周波数ドメインおよびモジュレーションドメインでの多チャネル同時解析が可能な他、使い勝手に優れたグラフィカルユーザーインタフェースにより、セットアップ時間を短縮することができる。また、測定セットアップは、LTE/LTE-AdvancedのMIMOおよびビームフォーミングに最適化されている。

この他、最大2台のPXIeシャーシを接続し、MIMO構成における時間同期をとることが可能。同社のベクトル信号発生器「M9381A PXIe」、およびベクトルシグナルアナライザ「M9391A PXIe」を利用して、時間同期のとれたMIMO試験(2×2、4×4)を実現している。EVM(変調精度)は0.38%未満、チャネル間同期は20ns未満となっている。さらに、最大160MHz帯域幅の信号生成・解析に対応しており、LTE-Advancedのビームフォーミングのニーズに対応している。

なお、すでに販売を開始しており、価格は個別見積もりとなっている。

PXIをベースとしたLTE/LTE-Advancedマルチチャネルテストソリューションのソフトウェア画面