米Microsoftは8月5日(米国時間)、グローバルビジネス開発担当エグゼクティブバイスプレジデントとしてQualcommの元幹部のPeggy Johnson氏を起用すると発表した。Satya Nadella氏がCEOに就任して以来、初めての幹部任命となり、外部からの起用、女性という2つの点で注目されている。
Johnson氏はQualcommに24年勤務したベテランで、Qualcommでは開発、営業・マーケティング、事業開発などの分野を渡り歩いた。直近では新技術の開発を専門とする完全子会社のQualcomm Technologiesの執行バイスプレジデントおよびグローバルマーケット開発担当プレジデントを務めた。これらの役割の下、新規事業の商用化や戦略的関係の開発を担当してきたという。
Nadella氏が就任後に行った幹部入れ替えによって退社したTony Bates氏の後任となり、グローバルビジネス開発の責任者としてハードウェアメーカー、法人顧客、戦略的な提携先、それに業界に影響を与える人物などと契約や提携関係を進めていく。
「PeggyはMicrosoftの世界観を共有しており、モビリティとクラウドの分野で成長を加速するために何が必要であるかを理解している」とNadella氏はコメントしており、Microsoftが注力するモバイルとクラウド分野のノウハウを高く評価しての人事であることを伺わせた。
女性幹部という点では、Johnson氏の加入によりMicrosoftの上級幹部15人中女性が占める比率は20%となった。米Wall Street Journalによると、この比率は米Appleや米Googleよりも高いという。
Johnson氏の就任に伴い、Bates氏退任後に暫定的にビジネス開発を兼務していたアドバンステクノロジー担当エグゼクティブバイスプレジデントのEric Rudder氏は元の任務に専念する。