ブイキューブは8月5日、同社が提供する5つのサービスを、契約する最大同時接続数まで自由に組み合わせて利用できる「V-CUBE One」を9月1日より提供開始すると発表した。
「V-CUBE One」で利用できるサービスは、「V-CUBE ミーティング」、「V-CUBE セミナー」、「V-CUBE ドキュメント」、「V-CUBE セールス&サポート」、「V-CUBE ポータル」の5つ。
これまでこれらのサービスは個別に契約する必要があったが、「V-CUBE One」では、ポート制という新たな課金体系を導入し、契約するポート数まで、ユーザーや端末に制約されることなく、1契約で自由に組み合わせて利用できる。
例えば10ポートの契約で、3拠点との会議を2部屋、4拠点との会議を1部屋といった会議での利用や、全国10拠点に向けた研修、教育での利用も可能。
また、テレビ会議、電話会議システムとの連携や国際間の専用ネットワーク「Global Link」といった機能も提供する。
さらに、今回新たに法人向けのテキストチャットサービス「V-CUBE Gate」を無料提供する。このチャットサービスは、ビジネス利用に求められる高いセキュリティ、部門やユーザー、利用ログの管理といった充実した管理機能を備えたテキストコミュニケーション環境を実現するほか、「V-CUBE 」サービスとも連携する。
ブイキューブ 代表取締役社長 間下直晃氏は、「国内ではビジュアルコミュニケーションは2%しか普及していない。そのため、まだ導入者数拡大の余地がある。ビジュアルコミュニケーションの国内の市場は昨年は100億円程度だが、今後は5倍、10倍になる市場だ。それを牽引していくのは、モバイルやクラウドだ。また最近は、保守点検、フィールドワークなど、Web会議以外でも利用するシーンが増えてきた。そのため、我々は単なるWeb会議から脱却して、ビジュアルコミュニケーションを提供していく会社になっていく。今後は安いサービスが登場するはとは思うが、価格競争に巻き込まれることなく、トータルで利用できるソリューションを提供していきたい」と述べた。
なお、「V-CUBE One」の価格は、今後発表される予定だが、間下氏によれば、1つのサービスを利用する場合は、これまでの料金とほぼ同じで、複数サービスを利用する場合は安くなるという。また、単独でサービスを利用するケースでも、小人数の会議を複数行えるなどの自由度が増すという。
「V-CUBE One」は、料金プランの1つの選択肢だが、同社では今後、契約のほとんどを「V-CUBE One」に移行していく予定だ。