近年広く使われるようになってきた無料通話・メールアプリ「LINE」。同アプリ内でのコミュニケーションに使われる「LINEスタンプ」を、個人のクリエイターなどが制作・販売できる「LINE Creators Market」。LINEが公式発表したところによると、特に人気を博した「LINE Creators Market」発のスタンプは平均470万円もの売り上げを記録したとのことで、クリエイターの新たな活路としても注目されています。
LINEスタンプ自体は広く使われているものの、「LINE Creators Market」自体の知名度はまだまだこれからといったところ。以前公開した記事では、「LINE Creators Marketを知っている」と回答した人のうち、クリエイターズスタンプを買ったことがあるのはわずか9人という、なかなか厳しい結果が見て取れました。
しかし、ここで「買ったことはない」と答えた人たちは、「LINE Creators Market」を"知ってはいるものの、買ったことはない"ということになります。今回はこの人たちに、クリエイターズスタンプへの購買意欲や、購入しない具体的な理由について尋ねてみました。
まずは前回のおさらい。「LINE Creators Market」を「知っている」と答えた人が質問対象(497人)中87人。さらに、同プラットフォーム発のLINEスタンプを「買ったことがある」と答えた人は約10%(9人)。残りの78人は、同プラットフォームを「知ってはいるが、買ったことはない」ということになります。
「知ってはいるが、買ったことはない」と人たちに、今後クリエイターズスタンプを買ってみたいかどうか尋ねてみたところ、53.9%の人たちが「買ってみたい」と回答。クリエイターたちの作るスタンプに対する情報はキャッチしているものの、まだ自分好みの物を見つけられていないという状況なのだと思われます。今人気を集めているスタンプとは違った切り口の物をリリースしようとしているクリエイターには朗報と言えそうです。
一方、「買いたくない」と回答した46.1%の人たちには、その「買わない理由」をコメントしてもらいました。その中でも圧倒的に多かったのは、「アプリに課金したくない」、「スタンプにお金を払いたくない」といったもので、実に半数(18人)以上が「お金を使うことへの抵抗感」にもとづく理由を話してくれました。次点で「スタンプ自体に興味がない/必要としていない」という意見が多かったです。傾向としては、以前公開した記事の中にある「無料スタンプだけを使う理由」と似ています。
まだ始まったばかりのプラットフォームである「LINE Creators Market」。個人のクリエイターがひとりでも始められる発表の場として着実ににぎわってきているようで、登録クリエイターは14万人以上、登録スタンプは3万セット以上(7月28日現在)という数値も発表されました。
すでに多くの作品が発表されてはいますが、アンケート結果からも分かるように、まだ好みのスタンプを見つけられていない人もいる様子。これまでにないスタンプを発表することで、まだスタンプを買ったことのない人にもリーチできるかもしれませんね。
調査時期: 2014年6月26日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数: 20~50代の男女497名
調査方法:インターネットアンケート