三菱電機は8月4日、三菱商事、三菱UFJリースが福島県いわき市で推進するメガソーラー発電事業「小名浜太陽光プロジェクト」向けに12.2MWの太陽光発電設備を竣工したと発表した。
納入設備の主な特徴としては、高効率太陽電池モジュールと長期出力保証、24時間保守体制による長期間安定運転の実現、独自の施工方法による長期信頼性の向上と現地施工期間の短縮が挙げられる。
具体的には、1枚当たり公称最大出力261W、モジュール変換効率15.8%の高効率太陽電池モジュールを納入する他、固定価格買取制度(FIT)期間の20年を超える25年間リニア出力保証を実現している。また、サービスセンターにて、20年間24時間体制で特別高圧設備を含む発電所全体の運転状況を監視するのに加え、気象条件から導き出した予想発電量と実際の発電量を比較検証することにより、設備異常箇所を迅速に特定できる。この他、太陽電池アレイ架台と太陽電池モジュールの取り付けには、耐食性・耐久性に優れるアルミ合金製ロックボルトを採用した。これにより、塩害地域でも発電事業期間中の長期信頼性が向上したのと同時に、架台と太陽電池モジュール間の接地が可能となり、現地施工期間を短縮した。また、工場成形のコンクリート基礎の採用により、施工品質の均一化と天候不良による工程遅延リスクの低減を図ったとしている。