アカマイ・テクノロジーズ(アカマイ)は7月31日、「2014 FIFA World Cup Brazil」が同社がこれまでに配信した過去最大のライブスポーツイベントになったと発表した。

アカマイは世界各地の50社以上の放送局と協力して、全64試合のライブおよびオンデマンドビデオを、全世界のさまざまなコネクテッド・デバイス(スマートデバイスやPCなど)にストリーム配信した。

1か月におよぶトーナメントの各試合が世界80カ国以上にストリーム配信された結果、総ビデオトラフィック量において、「2014 FIFA World Cup」はアカマイがこれまでにネットワークで配信した最大のライブスポーツイベントとなった。

7月9日に行われたオランダ対アルゼンチンの準決勝戦は、ピークトラフィックレートが6.9テラビット/秒(Tbps)に達し、アカマイによって配信されたあらゆるライブスポーツイベントの中で最高の値を記録した。

7月13日にドイツとアルゼンチンの間で行われた決勝戦のトラフィックはピーク時6.6Tbps、7月8日のドイツ対ブラジル準決勝戦は5.8Tbpsに達し、これまでにAkamai Intelligent Platform上で記録された最高の総合トラフィックピークとなる23Tbpsを記録した。

トーナメントの全期間にわたる数値では、火曜日に行われた試合が5.1Tbpsという最高の平均ピークを示し、土曜日の試合が3Tbpsで最低だった。

また、平日の試合の平均値は4.2Tbpsで、週末の試合の平均値は3.5Tbps。開始時間の早い試合が高いピーク値を示し、午後3時(現地東部夏時間)キックオフの場合が平均4.9Tbpsと最も高く、以下、正午(3.9Tbps)、午後4時(3.4Tbps)、午後6時(2.2Tbps)、午後9時(1.8Tbps)の順だった。

ドイツのナショナルチームが5.1Tbpsという最も高い平均トラフィックピークを示し、以下、ポルトガル(4.9Tbps)、米国(4.8Tbps)、ガーナ(4.5Tbps)の順。また、この4チームは「死の組(Group of Death)」を構成するメンバーでもあり、FIFA World Cupの第1ラウンド全グループ中で最も高い平均ピーク値を示した。

なお、韓国と日本がそれぞれ1.8Tbpsという最も低い平均ピーク値だった。両国は、エクアドルとロシアの1.9Tbpsに僅差で及ばなかった。