STMicroelectronicsは7月31日、同社のMEMSマイクロフォンを搭載したオーディオアプリケーションのテスト・分析を行うMEMS Microphone Lab(無響室)を台湾に開設したと発表した。

台湾は、世界トップクラスのODMメーカーや、世界最大のEMSメーカーの本拠地となっている。また、同国はIT製品の世界第2位の生産国でもあり、ICの設計・製造からパッケージング、テストに至るまで、包括的な半導体産業のサプライチェーンが構築されている。このような背景から、台湾は、MEMS Microphone Labを設置するのに最適な立地だったとしている。

同施設には、Audio Precisionのオーディオアナライザ「APx525」ファミリが導入されており、ISO 3744/3745の産業用音響規格と環境騒音規制、およびIntelの音声認識規格に準拠している。これにより、スマートフォンやタブレット、ノートPC、TV、リモコンなどのコンポーネントからモジュール、システムに至るまで、あらゆるレベルのオーディオ性能をテストすることより、優れた録音品質や音質、短時間でのデバッグ、および最終製品の開発期間の短縮に寄与するとしている。