NECは、国土交通省土地・建設産業局が一般向けに公開している「土地総合情報システム」を構築し、同ホームページを8月1日にリニューアルオープンすると発表した。
同システムとホームページは7月24日から試験的に運用されており、8月1日より正式に稼働する。
「土地総合情報システム」は、安定的な不動産投資の促進や市場の活性化、安心・安全な不動産取引のための土地に関する情報の把握と提供を目的に、2006年4月より運用されてきた。
従来のホームページでは、地価公示公開の際にアクセスが集中し、利用者が閲覧するページの表示までに時間がかかることがあった。また、土地情報に関わる地図データなど、データサイズが大きい地図などのスクロール表示のレスポンスにも課題があった。
新ホームページでは、これらのレスポンスの向上に加え、直感的に目的とする場所や周辺の現況を把握したいといったニーズにこたえるため、国土交通省国土地理院が無償で提供する地理院地図と連携し、航空写真の表示も可能にした。
新システムでは、画面表示の際のシステム負荷を分散させるため、システム側で利用者が選択した「行政区画情報」や「駅の座標・属性情報」を画像化して配信していた仕組みを、軽量なデータであるJSON形式で配信する仕組みに変更。
地図のスクロール表示も、スクロールの差分の読み込みに対応するJavaScriptの地図API連携方式を採用することで、表示速度を向上させた。
航空写真の表示は、地理院地図の電子国土基本図(航空写真)を活用するためオープンソースのWeb地図表示ライブラリを活用し、地理院地図と連携させることで実現した。